先日、うちの会社の若手スタッフが「住宅ローンの金利が上がってるって聞いて不安です…」とポツリ。
確かに今、住宅ローンを検討中の方の多くが、この“金利上昇”という言葉に敏感になっていますよね。
今日はそんな不安を少しでもやわらげ、前向きな一歩につながるよう、住宅ローン金利の仕組みや、今後の見通し、そしてどう向き合っていけばいいかを、わかりやすく、そしてちょっとだけ熱く(笑)お伝えしたいと思います。
2024年から2025年にかけて、住宅ローンの固定金利を中心に、じわじわと上昇傾向が続いています。
特にフラット35の金利が年1.8%台へと近づき、多くの方が「もう低金利の時代は終わったの?」と感じていることでしょう。
金利が上がる背景には、主に以下の要因があります。
1. 日本銀行の金融政策の転換
2024年、日本銀行は「マイナス金利政策」を解除しました。これは実質的に「超低金利時代の終了」を意味します。マイナス金利が終了することで、金融機関はお金を貸すハードルを徐々に上げていくことになり、住宅ローン金利にも影響が出るのです。
2. 物価上昇(インフレ)の影響
世界的なインフレ、特に原材料やエネルギー価格の上昇により、物価全体が高騰。
これにより中央銀行は「金利を上げて物価を抑えよう」とします。
これは日本でも例外ではなく、インフレ対策としての金利上昇が進んでいます。
3. 長期金利の上昇
住宅ローンの「固定金利型」は、主に10年国債の利回りに連動しています。
最近この利回りが上昇傾向にあり、それが固定金利の上昇を後押ししているのです。
これは本当に多くの方から質問されます。
結論から言えば、「どちらがいいか」は人それぞれのライフスタイルとリスク許容度によります。
以下、両者の特徴をざっくり整理してみましょう。
◆ 変動金利の特徴
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初期金利が圧倒的に低い(0.3〜0.5%台も)
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半年ごとに金利見直しあり
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将来的な金利上昇リスクがある
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金利が上がっても返済額は5年ごと、かつ上昇幅に上限あり(125%ルール)
→ 今すぐの返済負担を軽くしたい方や、収入に余裕がある方におすすめ。
◆ 固定金利の特徴
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借入時の金利が高め(1.5〜2.0%台)
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借入時に返済額が確定するため、安心感がある
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将来金利が上がっても影響を受けない
→ 家計を計画的に管理したい方、リスクを最小限にしたい方に向いています。
ここで、実際の数字を見てみましょう。
【ケース1】変動金利0.5% → 1.5%に上昇
借入:3,000万円、期間:35年、元利均等返済の場合
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金利0.5%:月々約76,000円
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金利1.5%:月々約92,000円
→ 月々16,000円の増加。年間で約20万円、35年間で約700万円の差に!
これを見ると「うわっ…金利怖い」と思うかもしれませんが、逆に言えば【たった1%の違いでこれだけ変わる】という事実を知っておくことが大切です。
「金利が上がってきたし、今はマイホームを買うのを待った方がいいのでは?」
これは非常に多い意見ですが、私は一概にそうとも言い切れないと考えています。
なぜなら、「金利が上がる=家が買えなくなる」ではないから。
むしろ、以下のような事実も見逃せません。
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住宅ローン減税など、税制優遇がまだ利用可能
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長期優良住宅やZEHなど高性能住宅の登場で、維持コストを抑えやすくなっている
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土地や建材価格はすでに上昇済みで、今後下がる見込みは少ない
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金利がさらに上がれば、今よりも「買いづらくなる」可能性もある
つまり、焦る必要はありませんが、「様子見のまま何年も経ってしまった…」という後悔だけはしてほしくないのです。
1. 「金利に強い物件」を選ぶ
→ 断熱性・耐震性に優れた長期優良住宅は、将来的な資産価値が落ちにくい上に、住宅ローン減税なども使えます。
2. 資金計画を柔軟に
→ 固定と変動のミックス型(固定3割+変動7割など)も視野に入れましょう。金融機関によっては、繰上返済の自由度も高く、うまく使えば利息を大幅に減らすことも可能です。
3. 信頼できる不動産会社に相談を
→ 金利だけでなく、物件選びやライフプラン全体を見据えたアドバイスがもらえるパートナー選びが重要。私たちも、お客様の「最適解」を一緒に探すため、誠実にサポートします。
住宅ローン金利が上がると、「マイホームは遠ざかる」と思いがちですが、実はそれだけではありません。
むしろ「本当に必要な住まいとは何か?」を考えるきっかけにもなります。
焦らず、でも真剣に。
人生でいちばん大きな買い物を、後悔のないものにするために。
私たちプロの不動産営業マンが、しっかり伴走いたします。
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「どんな家なら安心して買えるの?」
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代表取締役 木村徳男
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